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 松江藩で盛んに行われ、松平不昧も極めた不伝流剣法による居合が22日、松江城馬溜(うまだま)り広場で披露された。不昧公200年祭の一環として、北海道から不伝流宗家・戸田基治さん(61)も招かれ、不伝流居合道松江支部と共演した。城を訪れていた多くの人が演武に見入っていた。

 不伝流は戦国時代末の剣客伊東不伝が始め、徳川家康の警護役を務めた戸田孫市が松江藩に伝えた。14代目にあたる戸田基治さんは巻きワラを鋭く切ってみせた後、「家康を守るというところからも分かるように、不伝流は相手を確実に仕留めることを目的とした流派でした」と不伝流について紹介した。

 市内から来た松尾美咲さん(6)は「自分も切られそうで怖かったけど、かっこよかった」と話した。

 松江支部代表の重吉伸一さん(60)によると、不伝流は松江では昭和初期に途絶えたが、重吉さんらが戸田さんに学び4年前に支部を立ち上げた。重吉さんは「江戸時代、松江の人がやってきたものをこれからも残していきたい」と意欲を見せていた。(内田快)