日立、自社テレビの国内販売終了 60年の歴史に幕

内藤尚志
[PR]

 日立製作所は10月中旬、自社ブランドのテレビ「Wooo(ウー)」の国内販売を終える。約4千店ある系列販売店「日立チェーンストール」だけで扱っていたが、今後同店ではソニーのテレビ「ブラビア」を売る。中韓勢との価格競争もあって苦境を脱せず、1956年から続く「日立のテレビ」の国内販売の歴史に幕をおろす。

 日立のグループ企業などが25日発表した。日立は2012年にテレビの自社生産をやめ、他社に生産を委ねた製品を売っていたが、販売不振が続いていた。今後も修理などは行う。海外では他社へ生産委託したテレビの販売を続ける。

 ソニーとは昨年から国内の家電事業で協業を始め、北海道や中国地方などで出張修理サービスの拠点を相互活用している。系列販売店ではソニーのブルーレイ再生機などを扱うことも検討している。内藤尚志

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません