近所の小学生や犬猫にまで悪口を 20歳の息子に悩む母

有料記事

[PR]

悩みのるつぼ) 相談者

 50代女性です。20歳の息子がおります。中学の時に不登校になりましたが、高校、専門学校で立ち直り、このたび就職も自分で決めてきました。

 不登校になった時は私自身がカウンセリングを受け、自分の過保護過干渉、勝手な子育てが原因と反省しました。以来、学校に行けない息子を受け入れ、成果を認め、何ごとも息子の選択と判断にまかせるようにしてきました。

 とはいえ取り返しのつかないことをしたという思いが消えることはありませんでした。そして先日、ある記事を読み愕然(がくぜん)としました。「仮想的有能感」についてです。過保護過干渉、否定されて育ってきた若者に、自分勝手で人をおとしめさげすむことで自分を持ち上げ、失敗は人のせいにする傾向があるというもの。人に助けを求めない代わりに人を助けることもしないそうです。息子そのものです。

 息子は友人や兄、近所の小学生、果ては犬猫のことまで、家で私に対してぐちぐちと悪口を言うのです。口の悪い未熟者程度に思っていましたが、違ったのです。やり直したと思ってもやり直せなかったのです。

 あと半年で息子は家から出ていきます。その間に私にできることは何でしょうか。愛している、あなたはあなたでよかったのだと、わかってもらうことはできるでしょうか。できれば姜尚中先生にお願いいたします。

回答者 政治学者・姜尚中

 ご指名があったことや、私の息子のこともあり、回答を引き受けることにしました。まず、あなたの息子さんを心から褒めてあげてください。

 質問の中にはなぜ中学の時に…

この記事は有料記事です。残り892文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料