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 埼玉県内の人気レストランやホテルのシェフが学校給食の献立を考え、さいたま市立の全小中学生10万人に同じ日に同じものを一斉に食べてもらう企画が進んでいる。名付けて「10万人でいただきます! 給食」。地元産野菜を使ったスパイシーな本格カレーが出される予定だ。

 さいたま市は全160の市立小中学校が、校内で給食を調理し提供する「自校方式」で、政令指定都市では極めて珍しい。9年前から食育の一環で、地元シェフらが出張し、旬の地元産食材を使って腕を振るう「地元シェフによる学校給食」を毎秋1度、約20校ずつで実施してきた。

 今秋、ほぼ学校が一巡するのに合わせ、シェフ側から「小学生と中学生の子どもたちが、同じ日に同じカレーに舌鼓を打つ。そんなふうにとびきりの味を楽しんでもらいたい」と提案があり、初の統一献立が実現する。

 11月13日の予定で、カレーは小麦アレルギーの子も食べられるように米粉を使う。10万人分を準備するため、シェフ考案レシピによるルー12トンは、事前にレトルトパックにしたものを各学校に配る。当日は各学校の調理室で、シェフが調理を実演する動画に従って、旬の地元産サツマイモ、ニンジン、タマネギを炒めて仕上げてもらう。ごはんも地元産コシヒカリ。サラダも近くでとれたイタリア野菜を使う。

 提案したシェフクラブSAITAMA事務局の北康信さんは「食材もシェフも食べる子どもも『オール埼玉』のスペシャルカレー。おなかいっぱい堪能し、食への関心を深めてほしい」と話す。(進藤健一)