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 隠岐の固有種で絶滅危惧種の陸貝「アラハダシロマイマイ」の成体が島根県隠岐の島町で見つかった。同町で自然観察を続けている県自然保護協会理事の野津大さん(74)は「4年前に幼体4個を見つけた島の北部から10キロ以上離れた山中で、陸貝の移動距離を考えると新しい生息地と言えるのではないか」と話している。

 アラハダシロマイマイは隠岐の島町と西ノ島町だけで生息が確認されている隠岐固有種。木の伐採や台風による倒木などで生息地の乾燥化が進んでいるため、県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機に瀕(ひん)している種)、環境省のレッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。

 野津さんによると、見つかったのは9月中旬。殻は直径14ミリ、高さ8ミリほどで完全な成体だったという。野津さんは「近年見ることがまずなかったので、見つけたときは非常に驚いた。絶滅が心配されている陸貝でもあり、すみやすい環境を守っていきたい」と話している。(長田豊)

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