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 浜松市北区の通称「都田テクノロード」(市道東三方都田線)などに沿って連なる「三方原防風林」は、戦後の開拓を今に伝える浜松の貴重な遺産の一つだ。だが、松くい虫の被害で松が枯れ、往年の機能や景観は失われつつある。その林を住民憩いの場として再生させようと、市や住民らが25日に「三方原防風林育成会」を組織し、来年1月に植栽イベントを開くことになった。

 戦後の深刻な食糧難のなか、国は軍用地だった三方原で開拓を実施。1945年から600人余りが入植し、酸性土壌の荒れた原野を開墾した。その際、遠州のからっ風を防ぐため、延長13キロにわたり松や広葉樹約8万7千本を植林。三方原はジャガイモなどの産地として知られるようになった。1973年には国から浜松市に、テクノロード沿いの約4キロの防風林が譲渡された。

 だが、三方原も次第に宅地化が進行。以前は薬剤を散布して松くい虫の被害を防いでいたが、住宅が隣接して立ち並ぶようになったためそれができず、枯れた松を伐倒駆除するしかなかった。最近では2015年に1200本を伐採。草地になった空間が目立つ。

 そんな状況を目の当たりに、地…

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