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 無言劇があるなら無見劇も――。芸人集団「大川興業」が手がける「暗闇演劇」の最新作「イヤホン」の公演が12~14日、神戸市兵庫区新開地5丁目の神戸アートビレッジセンター(KAVC)である。客席も含めて照明を消した暗闇の中、音と気配だけで観劇するシリーズ。今作は観客全員に配られたイヤホンから聞こえる声を「主役」に据えた意欲作だ。

 劇場はテロリストに占拠され、人質として暗闇に閉じ込められた観客たち。イヤホンから流れる警察官や人質家族らとの会話や環境音に加え、舞台の生音を聞き、臨場感に包まれる。

 作・演出の大川豊は「イヤホンをつけた電車の乗客が駅を乗り過ごしそうになってドアに激突する姿を見て衝撃を受けたことが創作につながった。劇場でしか味わえない体験」と話す。

 一般前売り3800円。開演は12日が午後7時、13日が午後1時と6時。14日午後1時からはトークライブ「お笑い現場の歩き方」(前売り・当日とも3500円)が開かれる。問い合わせはKAVC(078・512・5500)。(高宮正尚)