[PR]

 2020年東京五輪・パラリンピックのボランティアの募集が始まった。世界最大のスポーツイベントに直接関われることへの期待の声がある一方で、10日以上拘束されるのに日当が出ないなどの待遇面から「やりがい搾取だ」との批判もある。大会組織委員会と東京都が目標とする11万人は集まるのか。

 26日午後1時、大会組織委員会と東京都のそれぞれの特設サイトで、募集が始まった。JR新宿駅西口では、組織委職員らが案内リーフレットを配り、参加を呼びかけた。

 受け取った人の反応は様々だ。台湾出身の主婦(70)は「中国語の通訳ができるので、参加を検討してみたい」。大学2年の女性(20)は「興味はあるけど、2年先のことは分からない」、就職活動中の大学3年生の女性(20)は「人生で一度きりの体験ができるのは良いけど、地方から来る人の宿泊費が出ないのはちょっとひどい」と語った。

 大会組織委が募集する大会ボランティアには食事やユニホームのほか、1日1千円のプリペイドカードが近郊交通費相当として支給されるが、宿泊費や日当は出ない。目安は1日8時間で10日間活動できる人だ。

 そんな五輪ボランティアに関する討論会が、17日夜、東京・下北沢の書店で繰り広げられた。

 過去、五輪3大会にボランティアとして参加し、「東京オリンピックのボランティアになりたい人が読む本」(イカロス出版)の著者の西川千春さん(58)は、「スポーツが好きで、五輪が大好き。好きなイベントに当事者の一員として参加出来る興奮は大きい」と主張。大手広告会社博報堂の元社員で「ブラックボランティア」(角川新書)を出版した本間龍さん(56)は「1964年の時と違い、今の五輪はスポンサー企業から数千億円の協賛金を集める巨大な商業イベント。非営利や公共性といったボランティアの概念と矛盾する」と話した。

 好きな大会を支え、様々な人と出会い、自らも楽しむ。そうして達成される自己実現こそが「やりがい」というのが西川さん。開催費1兆円超のイベントに、そもそも無償のボランティアが必要か、というのが本間さんの主張の柱だった。

■ロンドン・リオ…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら