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 10月8日に約20年間の歴史に幕を閉じた名古屋ボストン美術館(名古屋市中区)。12年間館長を務めた馬場駿吉さんに振り返ってもらった。

 2006年10月、館長に就任し、丸12年務めました。医学の世界に長くいましたが、もともと美術が好きでした。少年時代から芸術にあこがれがあり、余生は文化的なことに費やすと決めていました。

 館長になってまずしたことは、館長室にあった机を学芸員の部屋に移したこと。机を並べることで、学芸員の話していることが直接耳に入るし、私の考えていることもすんなり伝わる。みんなと気持ちを一緒にしてやってこられてよかったなと思います。

 世界に冠たるコレクションを持っているところと姉妹提携をして、その美術館に行かなくても、重要な作品を日本で展示できたということ自体、意味はかなり重いものがあった。ゴーギャンの代表作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」にしても、09年の企画展で、ボストンに行かずして日本の美術ファンの前に提示できたのは奇跡的なことでした。

 「我々は~」は東京にも巡回しましたが、名古屋は前方の通路だけでなく後方に台をつくり、人の頭越しにも見えるようにしました。この展示が好評で、東京と両方の会場で見た人が「名古屋の方が見やすかった」と言ってくれました。本当にうれしかったですね。

 曾我蕭白の「雲龍図」は米国で…

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