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 日大水泳部の上野広治監督は26日、東京都内で記者会見を開き、9月上旬に3年生の部員が2年生の後輩を殴り、負傷させていたことを明らかにした。被害者本人や家族に確認したところ、傷害事件には当たらない、という判断だったといい、上野監督は「暴力や未成年の飲酒については厳しく指導してきたつもりだった。部の運営として未熟だった」と頭を下げた。

 上野監督によると、3年生部員は競泳の日本学生選手権を翌日に控えた9月6日夜、東京都内の日大水泳部の学生寮で後輩部員が前日に遅くまでゲームをしていたことなどに腹を立て、腕や胸を殴ったという。後輩部員の身体にあざがあったのを親が見つけ、10日に上野監督に報告。その後、被害者と加害者で事実確認などをし、加害者が謝罪したという。

 今回の問題は26日午後に週刊文春がウェブサイトで報じたことで発覚。暴力問題が起きてから2週間以上、公表しなかった理由について、上野監督は「被害者の選手が来年に向けて意欲的になっていることからしても、部内で収めるという判断だった」と説明。会見には被害者の母親も同席し、「週刊誌の『隠蔽(いんぺい)』という見出しには違和感がある」と話した。

 日大水泳部は1927年創部の強豪で、フジヤマのトビウオと呼ばれた古橋広之進さんらが輩出した。上野監督は日本水泳連盟の副会長も務める。(照屋健)