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 国連が「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」と定める26日、米ニューヨークの国連本部で、各国の閣僚らによるハイレベル会合が開かれた。冒頭で演説したグテーレス国連事務総長は、先月9日に長崎市の平和公園で開かれた平和祈念式典に国連トップとして初めて参加したことを振り返り、「(国連の)全加盟国が核軍縮に責任を負っている」と訴えた。

 グテーレス氏は先月、長崎を訪問。平和祈念式典に参加したほか、原爆資料館を訪れたり、被爆者団体の代表らと面会したりした。グテーレス氏はハイレベル会合の冒頭演説で長崎訪問を踏まえ、「たったひとつの核兵器が、死と破壊を引き起こした。その現実を見て、核兵器のない世界を実現するという私の個人的な決意をより強固なものにした」と強調した。

 ただ同時に、世界の安全保障を取り巻く状況は悪化していると指摘。特に核保有国の米国とロシアを名指しし、新戦略兵器削減条約(新START)を延長し、中距離核戦力(INF)全廃条約をめぐる対立に終止符を打つよう両国に促した。

 国連は2013年9月26日に初めて「核軍縮に関するハイレベル会合」を開いたことにちなみ、この日を「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」にしている。26日夕(日本時間27日朝)には、昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約の署名・批准式典が予定されている。(ニューヨーク=藤原学思)