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 アゼルバイジャン・バクーで開かれている柔道の世界選手権は最終日の27日、男女混合団体戦で幕を閉じる。男女6人がチームを組んで争う国別の団体戦に、韓国と北朝鮮は南北合同チームを結成。柔道の世界選手権では初となる統一チーム「コリア」で参加する。

 韓国は個人戦では男子73キロ級で安昌林(アンチャンニム)が金メダルに輝くなど、金2個、銅1個のメダルを獲得。北朝鮮は男子60キロ級の7位が最高だった。

 国際柔道連盟(IJF)理事で全日本柔道連盟の山下泰裕会長によると、統一チームの出場は両国の柔道連盟がIJFに要望した。IJFでは理事に書面で賛否を尋ね、反対意見は出なかった。IJFのマリウス・ビゼール会長は「喜ばしい」と歓迎したという。

 混合団体戦は男女3人ずつの1チーム6人で戦う。選手の登録は控えを含めて12人まで可能で、試合によって選手の入れ替えができる。相手の力量などを見極めながら、誰を起用するのかが戦略の一つになる。

 ただ、合同チームは18人まで選手登録が認められた。両国が何人ずつ選手を出すのかが注目されていたが、IJFが両国の融和に配慮した特例措置を実施。韓国の聯合ニュースは「北朝鮮から男子3人、女子4人が合同チームに入る」とし、「エントリーを18人にすることで承認を受け、合同チームの結成により被害を受ける韓国の選手は少ない」という韓国柔道連盟の談話を伝えた。

 山下会長は「人数が不平等だという意見はあるかもしれないが、スポーツは相互理解を深めるという役割もある。世界平和に貢献していくことが大事だと思う」と話す。混合団体戦の初代王者で2連覇を目指す日本は、初戦でモンゴルと対戦。順調に勝ち上がれば準決勝で「コリア」と当たる。(波戸健一)

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 〈男女混合団体戦〉 メンバー構成は、男子が73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子が57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の計6人。世界選手権では1階級に2人まで登録が可能で、試合ごとに選手を選択できる。試合時間は男女とも4分。女子と男子が交互に試合を行う。2020年東京五輪で新種目として採用される。