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 国連総会に参加するため米ニューヨークを訪れている北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は26日、ポンペオ米国務長官と会談したほか、中国の王毅(ワンイー)外相やロシアのラブロフ外相ら5カ国前後の外相とも会談した。北朝鮮代表団の関係者が同日、朝日新聞の取材に対し明らかにした。李氏と河野太郎外相の会談については、この関係者は「今はまだ話せない」と語るにとどめた。

 李氏はポンペオ氏との米朝外相会談で、ポンペオ氏の来月訪朝で合意。それに先だって王氏とも会談した。中朝外相会談では、中国の朝鮮戦争の終戦宣言への参加問題や、近く実現するとの観測もある習近平(シーチンピン)国家主席の訪朝について、意見交換したとみられる。

 在平壌のロシア大使館によれば、李氏は26日、ラブロフ外相とも会談した。ラブロフ氏は今月の南北首脳会談合意を支持し、北朝鮮との経済協力を進める考えも示した。

 また、今回の国連総会に際して複数の国が北朝鮮と外相会談を行う背景には、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の2回目の首脳会談実現へ米朝の調整が進む中、李氏と直接会って北朝鮮の外交方針を探りたい思惑があるとみられる。

 李氏と河野氏は8月、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会合に出席するために訪れたシンガポールで、短時間だが言葉を交わした。日本の外務省関係者によると、河野氏はその際、日朝首脳会談を開く用意があることを李氏に伝えたという。(ニューヨーク=牧野愛博)