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 旧日本軍731部隊の軍医将校の学位論文が人体実験を基にしていた疑いがあるとして、研究者らが学位を与えた京都大に検証を求めた問題で、京大は調査を始めることを決めた。京大と研究者の有志が26日、明らかにした。

 2カ月前に検証を求めたのは、研究者や弁護士らでつくる「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(京都市中京区)。人体実験による論文と確認された場合、学位を取り消すよう求めている。

 焦点となっているのは、1945年5月に京都帝国大(現・京大)に提出された学位論文「イヌノミのペスト媒介能力ニ就(つい)テ」。実験に使ったサルがペストを発症し、頭痛や食欲不振を訴えたと記している。同会は「サルが頭痛を訴えるのは不自然」として、人体実験だった疑いを指摘した。

 京大は今月18日、同会に「予備調査」を始める旨をメールで知らせ、関連資料の提出を求めた。大学の要項によると、予備調査はおおむね30日以内に終え、必要があれば本格的な調査に入る。

 同会共同代表の鰺坂(あじさか)真(まこと)・関西大名誉教授らは26日、京大内で記者会見を開いた。鰺坂さんは「門前払いもあり得たが、京大は要請を正面から受け止めた。画期的な返答」と話した。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(向井大輔)