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 プロ野球・西武の松井稼頭央外野手(42)が27日、埼玉県所沢市で引退会見をした。会見での主なやりとりは次の通り。

 ――現役引退を決意した理由は。

 「ここ数年、毎年1年勝負と自分の中でやってきた。特に今年は楽天を退団して古巣ライオンズに拾ってもらって、これが最後の勝負の年と思って過ごしてきた。9月途中に(出場選手登録を)抹消になって、初めて考える時間ができて、そろそろいいんじゃないかなと。本当に悩んだけど、とうとうこの時が来たなと自分の中で感じた」

 ――25年間、もっともプレーでこだわってきたことは。

 「走攻守ですね。すごい打者でもないし、守備力もすごくない。足だけは少し速いと思っていたけど、僕の場合はすべてがそろって一つ。三つがすべて重なって松井稼頭央なのかなという思いでやってきた。この年齢になってもまずは動けることが第一条件でやってきた」

 ――印象的なことは。

 「高校を卒業して西武に声かけてもらった。フリーエージェント(FA)でアメリカに挑戦したけど、本当に育ててもらった球団と思っていた。最後は日本に戻ってプレーしたいと思って、アメリカでやってきた中、楽天から声かけてもらって7年の貴重な時間を過ごせた。それで最後、やめる年に古巣で声をかけてもらえたのは何かの運命なのかな。最後やめるなら、ここでと思っていた」

 ――特に記憶に残る打席は。

 「プロ初打席ですかね。初打席で初安打だったと思う。小さい頃からプロ野球目指して、1軍という場で打席に立たせてもらった。ここが原点だと思う」

 ――印象的な対戦相手は。

 「やっぱり松坂大輔。アメリカでも対戦したし、今年のオープン戦でもできた。元々同じチームでやってたし、ここでできるのかと本当に楽しみにしていた。対戦出来て良かった」

 ――引退は最初に誰に話したのか。

 「家族に伝えました。家族も分かっていたんじゃないかなと思いますけど」

 ――チームメートには。

 「25日に仙台で。チームとして大事な時期で、試合前に時間をもらって話した」

 ――今年のチームの印象は。

 「打てるし守れる。これだけタレントがそろう時代もないのかな。僕の時は打者もすごいけど、投手に何度も助けてもらって1点を勝つ、守り抜くチームだと思っていた。だから本当に心強い。この1年一緒にやらせてもらって、野球人生の財産になった」

 ――どんどんアメリカでプレーしたほうがいいと考えているか。

 「アメリカにはどれだけすごい選手がいるのか興味を持った。野球人生長くない中、一度は挑戦したかった。日本ではなかった悔しい思いもした。チャレンジの連続、勉強の連続。振り返ると良い経験をさせてもらった」

 ――思い残すことは。

 「思い残すことはいっぱいある。やりきったとは言えないし、でも自分で決断する。それが引退することなのかな。まだシーズンがある。兼任コーチという立場もあるし、選手として最後まで戦う」

 ――今後は。

 「引退決意した中でまだ先のことは考えていない。野球には携わりたい。まずは優勝、そのあとクライマックス、日本シリーズとあるが、西武で日本一がない。日本一になって最後の花道にしたい。僕もその中にいられるように、1試合1試合やっていきたい」

 ――涙はないですが。

 「最後のうれし涙、日本一にとっておきたいな」(大坂尚子)