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 東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県大槌町の住宅跡に穂をつけた稲がルーツの「奇跡の復興米」が今年も大阪府富田林市の水田で実った。地元の市立東条小学校の5年生25人が28日、鎌で大切に刈り取った。

 奇跡の復興米は震災から約半年後の2011年秋、大槌町の女性が津波で流された自宅跡に稲穂が実っているのを見つけ、復興のシンボルとして地元で育てられてきた。その後、復興支援の縁で、富田林市のJA大阪南などに種もみが贈られ、同市や近隣の河南町の水田などで栽培されるようになった。

 収穫は今年で5回目。今年は台風21号の影響で倒れた稲もあり、収穫量は当初の約8割の約1・8トンを見込む。収穫した米は大槌町や熊本地震で被災した熊本県益城町に贈られる。

 悦実紗子さん(11)は「お米を作る苦労がわかった。東北の人に食べてもらえるとうれしい」と話した。(坂東慎一郎)