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 名古屋市中村区の私立同朋高校放送部が、実際にあった20代女性の過労自殺事件を取材してラジオドキュメンタリーを目指した音声作品を制作し、29日、同校文化祭で発表する。職場の様子などを取材。「自分たちにも起こりうる」と、社会の矛盾に目を向けた。

 取り上げたのは、2012年に市内の自宅マンションで飛び降り自殺した会社員女性(当時21歳)の事件だ。先輩女性によるパワハラ、会社の対応に問題があったとして遺族が訴え、労災認定された。遺族は損害賠償を求め、提訴。17年11月の名古屋高裁判決はパワハラと自殺との因果関係を認めたが、会社側が上告している。

 担当教諭が知人の民放記者から教えられ、生徒は弁護士や母親を取材。先輩から「この野郎」と威圧され、ごみの分別など細かなことで叱責(しっせき)され続けた。うつ病を発症し、自殺したと考えられ、医師、教育学者らにも会い、過労から自殺に至る心理なども聴いた。

 中断を挟み、1年半かけて取材…

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