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 埼玉県深谷市の秋祭りで2014年、ボランティアスタッフの高齢男性に大声で叱られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、当時5歳の女児が、市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、女児側の敗訴が確定した。最高裁第三小法廷(戸倉三郎裁判長)が、「注意は正当」として市を逆転勝訴させた二審判決を支持し、25日付の決定で女児側の上告を退けた。

 一、二審判決などによると、女児は14年11月、秋祭りの輪投げ会場の受付にあった景品の駄菓子を袋から出そうとしたことをボランティアの当時80歳の男性に注意され、女児の父親と男性が口論になった。その後、女児はPTSDと診断された。

 一審・東京地裁は「大声で注意された上、口論を見て強いショックを受けてPTSDを発症した」として市に20万円の支払いを命じた。これに対し、二審・東京高裁は「注意は社会通念上、正当な行為。大きな声だったのは男性の耳が遠かったためで、違法とはいえない」として一審判決を取り消した。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(岡本玄)