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 フィギュアスケート男子の高橋大輔(関大ク)が戦いの舞台に戻ってくる。10月5日から兵庫県尼崎市で開かれる近畿選手権にエントリー。2010年バンクーバー五輪銅メダリストが、4年ぶりの復帰戦でどんな演技を見せてくれるのか。注目が集まっている。

 「思ったより、やっぱりうまくいかないですね」。8月下旬に横浜市内であったアイスショーのリハーサル後、報道陣を前に、けがでショーの滑走を見合わせた高橋が口を開いた。ブランクの大きさを身にしみて感じているようで、「普通に練習ができるようになるまで2、3カ月かかった。想像以上に(調整が)遅れているかな」。競技の感覚を戻すことに必死で、「一番のネックはスピンですね。レベルをとるスピンがこんなにしんどかったかなと思いました」と不安を漏らす場面もあった。

 現役復帰を表明したのが7月上旬。大会に向けて調整を続けていたが、8月に出演予定だった広島でのアイスショー直前、練習中に左足内転筋を痛めた。「それを受け入れてやるしかない。焦って自分を追い込まないというのは、この何年かで成長した部分。メンタル的には強くなった」

 この時点から近畿選手権まで、残された時間は約1カ月。「1カ月あれば、アクセルを入れて滑るところまではできてくると思う。あとはプラスアルファで質という部分をつけていく。滑りきるというところは大丈夫かなと思います」

 スケート連盟によると、今年の近畿選手権への取材の申し込みは昨年比2倍以上の44社。無料開放していた観客席は、混乱を避けるために有料になった。大注目のなか、近畿で試合勘を取り戻し、西日本選手権で上位に。そして、目標と公言した全日本選手権出場へ。いよいよ、挑戦の幕が開ける。(大西史恭