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 二宮尊徳が、ロミオとジュリエットの仲人になる――そんなナンセンスな喜劇「おぉっと えぇっと ええじゃないか」が10月13、14日、静岡県掛川市掛川の大日本報徳社大講堂前で上演される。県舞台芸術センター(SPAC)が取り組む「ふじのくに野外芸術フェスタin掛川」の一環。SPACのプロの役者に交ざり、中学生6人を含む市民8人も出演する。

 脚本・演出は藤枝市に拠点を置く劇団「ユニークポイント」の山田裕幸さん(47)。掛川市内で上演場所を探し、国の重要文化財でもある大日本報徳社のたたずまいが気に入った。ここを拠点に広まった尊徳の報徳思想について調べ、「道徳家」のロミオと「経済家」のジュリエットが対立を乗り越える話を思いついた。

 約30分間のシュールなドタバタ劇だが、報徳社のように、「道徳門」と「経済門」が並立して初めて世直しになると説き、経済優先の現代の世相への皮肉もこもる。

 中学生らは段ボールで作った尊徳の顔の福笑いを掲げたり、太鼓をたたいたり。同市立東中1年の宮崎真衣さん(13)は「せりふに合わせて福笑いの二宮さんの口が動き、驚くと福笑いの顔が一瞬で崩れるところに注目してください」と話した。当日はキャストとのトークセッションもある。入場無料。問い合わせはSPAC(054・203・5730)へ。(阿久沢悦子)