甘味処、市場癒やし120年 茂助だんご

有料記事

西本ゆか
[PR]

魚河岸ものがたり:39

 築地市場内には、「だんご3兄弟」のモデルになった団子の店がある。

 甘味処「茂助(もすけ)だんご」本店。すっきり甘いつぶ餡(あん)とこし餡は短串に3粒。焦げ色も香ばしい醬油(しょうゆ)味なら長めの串に4粒。上新粉の団子は嚙(か)めばむっちりと、至福の歯ごたえで口中を満たす。市場が日本橋にあった時代から120年、魚河岸の人々を癒やしてきた。

 早朝5時に店を開けると三々五々、仕事前や朝一番の仕事を終えた卸や仲卸、買い出し人らが顔を出す。彼らの胃袋を満たすのは、団子と並ぶ看板メニューの「玉ぞう」こと、玉子雑煮だ。かつおぶしと昆布、焼きアゴの出汁(だし)に、ふわりとたゆたう溶き卵。焼き餅とはんぺん、かまぼこ、海苔(のり)の具材に添えた、ユズと三つ葉が豊かに香り、朝のすきっ腹に染み渡る。

 「決め手は焼いた餅の香ばし…

この記事は有料記事です。残り402文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!