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 逃走から49日目。大阪府警富田林署で接見後に逃走した樋田淳也容疑者(30)が29日夕、300キロ余り離れた山口県周南市で万引きをしたとする窃盗容疑で逮捕された。盗んだとされるのは食料や飲み物ばかりで、名前も名乗っていないという。府警は、この間の逃走の経緯について調べを進める。

 「何するんか、離せ」

 29日午後5時55分ごろ、周南市の「道の駅ソレーネ周南」。店外で警備員に声をかけられた丸刈りの男は、こう言って暴れたという。警備員は110番通報し、駆けつけた警察官に品物を万引きしたとする窃盗容疑で同午後6時27分に現行犯逮捕された。

 逮捕容疑は、餅1袋と菓子パン、ローストンカツ、缶コーヒー、紅茶(計1053円)を盗んだというもの。山口県警周南署によると、樋田容疑者は「財布を取りに行っただけ」と窃盗容疑を否認し、住所や氏名、年齢については、話していないという。だが左足のふくらはぎにあるウサギの入れ墨に加え、指紋も樋田容疑者のものと一致した。

 逮捕場所となったソレーネ周南は、山陽新幹線の徳山駅から西へ約11キロ、山陽自動車道の徳山西インターの近くの国道2号沿いにある。農産物や土産品の販売店や飲食店が入り、近くには小学校や中学校、幼稚園もある。樋田容疑者が8月12日に接見後に逃走した富田林署からは、約360キロ離れていた。

 事件を巡っては、府警の失態が度々指摘され、批判を受けていただけに、ある幹部は「やっと見つかった」と安堵(あんど)していた。