75歳で亡くなった俳優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子〈うちだ・けいこ〉)さんの葬儀が30日、東京都港区の光林寺で催された。弔辞は、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画「万引き家族」の是枝裕和監督がしたため、俳優の橋爪功さんが20分にわたって代読。2人の親交が短編映画さながらに浮かび上がった。全文は以下の通り。

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 弔辞というのは、人の死を悲しみ悼むもので、告別式は文字どおり別れを告げる場だと辞書には記されています。希林さんが重い病を抱えていた以上、いつかはこの日が来るのだと覚悟はしていましたが、それでもやはりこんなに急にお別れを告げなければいけなくなるとは正直思っておらず、途方に暮れています。もう随分前に実の母は他界しておりますが、二度母を失ったような、いまはそんな悲しみの沼の中にいて、なかなかそこから抜け出せそうにありません。それだけ私にとってあなたの存在は特別だったのだと思います。

 希林さんと私が最初にお会いしたのは2007年のことですから、まだ10年ちょっとのお付き合いです。ですから私が語れるのは、あなたの人生の、そして役者としての長いキャリアの、最後の数ページに過ぎません。そんな私が弔辞を読むなどという大役を担う資格があるのか、本当に心許ない限りですが、それでも悩んだ末に、お引き受けすることにしました。

 いまこの弔辞を読んで頂いてい…

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