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 東日本大震災の日以来、そのタイトルゆえに、被災地で流れなくなったサザンオールスターズのラブソングがある。もう一度聴きたい、歌いたいという人たちがいる。

 2015年3月。

 宮城県女川町の女川さいがいFMに、埼玉の「ソルトさん」からリクエストのメールが届いた。郷里の同県南三陸町で、母親が津波に流されたという男性だ。曲は、サザンの「TSUNAMI」。

 「職場の人とカラオケに行くと誰かが必ず歌っていましたが、震災後は敬遠されています。変に気を使われているのが、たまに苦しくなる。いい加減、必要以上の気づかいはお互いやめた方がいい」

 番組のパーソナリティーは、自身も石巻市立大川小学校で次女を亡くした佐藤敏郎さん(55)。ソルトさんの言う通りだと思った。ところがリクエストを読み上げると、スタジオに遊びに来ていた地元の人たちの表情が、一瞬曇った。女川は町民800人以上が津波の犠牲になっている。

 「震災のせいで行けない場所、言えない言葉、歌えなくなった歌、そんなものない方がいい。でもいろんな記憶がよみがえるのも事実。きょうはまだ厳しいかな」。この日は結局、かけられなかった。

 佐藤さんにとって、積み残しの…

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