【動画】七所神社の祭礼に登場する猩々の大人形=中野龍三撮影
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 名古屋市南部やその周辺である地域の祭りには、架空の動物「猩々(しょうじょう)」の大人形が練り歩く風習がある。作り手がいなくなった独自の伝統文化を守ろうと、ボランティアらが保存活動を続けている。

 10月14日、名古屋・笠寺であった七所神社の例大祭を訪ねると、異様な光景が広がっていた。2メートルを超す赤い顔をした大人形が、あちこちでのそりのそりと歩いているのだ。にやりと笑う目が、ちょっと怖い。

 その名は「猩々(しょうじょう)」。山車やみこしの前を先導してまちを練り歩いたり、熱田神楽を奉納する神社の境内を歩き回ったり。子どもを見つけては、追いかけて驚かす。「尻をたたかれると、その子は1年間病気にならないと言われています」と笠寺猩々保存会の久野充浩会長(50)が説明する。

 猩々は中国の想像上の動物。人…

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