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 カナダで大麻ビジネスが花開きつつある。これまで医療用限定だったのが娯楽用も解禁されたためだ。酒やたばこに匹敵する大産業になる。そんな期待が投資マネーを呼び込む。「グリーンラッシュ」に沸く小さな町を訪ねた。(スミスフォールズ=江渕崇)

「敗者」から「大麻の首都」に

 「倉庫を埋める10万ケースの大麻が、新たな家々に届こうとしているんだ。なくなればまた倉庫を大麻でいっぱいにしてやる」

 解禁初日の10月17日、オンタリオ州スミスフォールズにある大麻製造最大手キャノピー・グロースの本社工場。ブルース・リントン最高経営責任者(CEO)が宣言した。

 見学施設では、温度や湿度、明るさを管理した室内で栽培中の大麻をガラス越しに見られる。駐車場は来客の車で埋まっている。

 住所は「ハーシー通り1番地」。もとは米チョコレート最大手ハーシーの工場。年20万人以上の観光客が訪れ、町の真ん中の給水塔に「オンタリオのチョコの首都」と刻まれていた。だが、ハーシーは2008年、メキシコに移転。工具会社などの流出も重なり、人口1万に満たない町は1500の雇用を失った。

 「それは北米にありふれたグローバル化の敗者の物語でした」。ショーン・パンコウ町長(53)は振り返る。「人が減り、税収が落ち、地価が下がった。いや、町のアイデンティティーをなくしたのです」

 5年後、うち捨てられていたハ…

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