[PR]

 愛媛県四国中央市に四国本社がある大王製紙が、市内に川之江工場を新しく完成させた。付加価値の高い上質なティッシュペーパーなどを生産する。31日に落成式があり、佐光正義社長は「中国などアジアをはじめとする海外展開の拠点にしたい」と意欲を示した。

 新工場は同市妻鳥町の旧川之江工場跡地に建設した。敷地面積はサッカーコート10個分に相当する約7万5千平方メートル。投資額は約210億円で、時速約132キロのスピードで紙を抄(す)く世界最速クラスの抄紙機など最新設備を備え、津波対策として建物は約1メートルかさ上げしてある。隣接する臨海部の三島工場からパルプや蒸気の供給を受けており、電気も三島工場の自家発電を使っている。新工場の従業員は関連会社から移った人を含め約60人。

 新工場は10月1日から稼働を始め、高級ティッシュの原紙やキッチンペーパー、トイレットペーパーなどの家庭紙で月産約4500トンを生産。物流コストを下げるため、半製品の大きなロールを市内の港から千葉県へ海上輸送、埼玉県の行田工場へ運んで製品化し、首都圏に供給する。(矢野裕一)