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 男子テニスのマスターズ・パリ大会は31日、パリで行われ、世界ランキング11位の錦織圭(日清食品)は初戦となるシングルス2回戦で同46位のアドリアン・マナリノ(フランス)を7―5、6―4で下し、3回戦に進んだ。錦織は年間成績上位8人が挑むATPツアーファイナル(11日開幕、ロンドン)の出場争いで9番手につける。10番手にいるジョン・イスナー(米)もミハイル・ククシュキン(カザフスタン)に6―3、6―7、7―6で勝って3回戦進出。

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 錦織がセンターコートで向き合ったのは地元のマナリノ。全仏オープンでは地元選手びいきの声援でアウェー感を味わうこともあるが、午前11時の試合開始とあって、客席は2割ほどの入り。騒々しさとは無縁の出だしだった。

 会場の雰囲気同様、第1セットは淡々と進んだ。錦織は第11ゲームで両者通じて初めてつかんだブレークポイントを生かして先取。要所で好サーブが光った。

 その空気感は第2セットも続き、結局、この日つかんだ2度のブレークポイントを逃さず奪う効率の良さで勝利。本人も「珍しく2本中、2本取れたのが大きかった。少ないチャンスをものにした」と納得顔だ。

 今大会はATPツアー・ファイナルの出場権がかかる最後の大会。9番手につける錦織ら可能性が残る選手にとっては、コートで戦う相手だけでなく、ツアー・ファイナルの切符を争うライバルの勝敗も気になるところ。しかし、ふだんから勝ち進んだ場合に想定される対戦相手の情報は入れない主義の錦織は「結果がどうなろうと、全部を出し切って終わりたい。今季最後の大会になる可能性もあるので」。雑念は排除して、最善を尽くす。(稲垣康介)