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 外国人労働者の受け入れを広げるための出入国管理法の改正案について、群馬県大泉町の村山俊明町長は31日の定例記者会見で、「こんなに拙速で大丈夫か」と述べ、今国会での法案成立を急ぐ政権に懸念を示した。すでに現在、町は外国人が人口の18%を占めており、「影響が大きい」と不安を口にした。

 村山町長は「労働力不足の中、担い手が来てくれるのはいいこと」と歓迎する一方、「受け皿が未整備のまま入管法を変えちゃうと、混乱が起きる」と話す。自身の経験から、急激な受け入れ拡大は外国人への偏見や差別を助長しがちで、受け入れ自治体もSNS上などでの理不尽なバッシングを受けやすい、などのデメリットを挙げた。

 大泉町は小中7校に日本語学級14教室を設けており、外国人の児童生徒の通訳にあたる日本語指導助手11人分の人件費3千万円を含め「外国人との共生推進」に約5600万円(今年度当初予算)を独自に支出している。

 村山町長は「これまでも折に触れて国に提言してきたが、外国人の暮らし全般にわたる課題が未解決なままでの改正は乱暴で危険だ。受け入れる自治体の負担はますます過大になる」と述べた。(長田寿夫)