【動画】オカリナを演奏するフェルナンド・フランコさんとピアノを弾く川上ミネさん=宮崎亮撮影
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 コロンビアと日本の修好110周年と春日大社の創建1250年を記念した演奏会「発掘された千年のオカリナとピアノ~春日の神々とアンデスの神々に奉納する演奏会~」が9月29日夜、奈良市の春日大社で開かれた。演奏は明かりで照らされた本殿そばの幣殿であり、聴衆約170人がオカリナとピアノの織りなす神秘的な響きに聴き入った。

 コロンビアの作曲家フェルナンド・フランコさんが演奏したオカリナは、同国の北部アンデスで出土したもの。神や人、鳥をかたどっており、1千年ほど前に作られたとみられる国宝級の品だ。スペインや中南米などで活躍する日本人ピアニスト・作曲家の川上ミネさんとともに、アンデスの神話や春日大社をテーマにした曲などを演奏した。

 川上さんは途中、急きょ照明を落とし、静かに降りそそぐ雨音や虫の声と、ピアノの音色でセッションする演出も披露した。フランコさんも、呼吸をするような静かなオカリナの音色で加わった。

 川上さんは「春日大社の建物だけでなく、雨、風、揺れる灯籠(とうろう)の光、台風前の研ぎ澄まされた空気も含め、体験したことのない調和の美しさを感じました。ピアノを通してその中の一部を担えたかなと思います」と話した。(宮崎亮)