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 韓国の李洛淵(イナギョン)首相は1日の国会で答弁し、済州島で10~14日に開かれる国際観艦式で、韓国側が日本の海上自衛隊に自衛艦旗(旭日(きょくじつ)旗)を掲げないように要請している問題に触れ、「植民地支配の痛みを記憶する韓国人の心に旭日旗がどんな影響を与えるか、日本ももう少し繊細に考えなければならない」と述べた。小野寺五典防衛相は、従来通り自衛艦旗を掲げる考えを示している。

 李氏は同日、小渕恵三元首相と韓国の金大中(キムデジュン)元大統領による「日韓パートナーシップ宣言」から20年の節目となることを記念するソウルでの式典にも参加した。ここでは「金大中氏のバランス感覚と決断、小渕氏の配慮と決断が日韓関係の最良の時期を作った」と述べ、両国が対立を越え、協力する重要性を訴えた。

 1998年10月に両氏の間で出された宣言は「過去を直視」したうえで未来志向の日韓関係をうたい、2002年に日韓共催サッカーW杯などが実現する原動力となったと評価されている。李氏は「(ここに出席するのに)文在寅(ムンジェイン)大統領の許可を得た」とも述べ、文氏が日本との関係改善を望んでいると強調した。式典には日韓議員連盟会長の額賀福志郎・元財務相ら日本の国会議員も出席した。

 李氏は韓国紙「東亜日報」の元東京特派員で、国会議員時代には韓日議員連盟副会長を務めた、文政権きっての「知日派」として知られる。(ソウル=武田肇)