埼玉)自動運転バスの実証実験拡大 浦和美園駅や川口市
堤恭太
【動画】パイロンをかわしながら走る自動運転バス=堤恭太撮影
自動運転バスの実証実験がさいたま市緑区の浦和美園駅前に隣接する歩行者専用道路で9月29日に行われた。埼玉県川口市では早ければ来年度後半から公道での実証実験が始まる。最終的には無人運転の交通システムを目指す先進技術の実証実験が県内でも広がってきた。
さいたま市内で初の試みになる実証実験は、浦和美園駅の歩行者専用道路の閉鎖された延長700メートルの区間で行われた。バスは群馬大学が開発した10輪車。それぞれの車輪内にモーターが入っている電気自動車で16人乗り。障害物などを認識するレーザーセンサーやカメラ、位置を把握するGPSアンテナなどが搭載されている。
この日は敷地内を時速15キロほどでパイロンをかわしながら周回した。曲がるときもスムーズで乗っていて違和感はない。自動化システムがアクセルやハンドルなどの操作をするが運転主体はあくまで運転者。完全自動運転の「レベル5」を頂点とする自動運転の定義で「レベル2」と呼ばれる。今回も運転手がハンドルをいつでも持てるように少し手を浮かして構える中、ハンドルは自動でスルスルと回転していた。
実験は埼玉高速鉄道が主体と…