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 昨年まで本庶さんが理事長を務めた静岡県立大の学長、鬼頭宏さんは毎年、ノーベル医学生理学賞の発表の中継を学長室のパソコンで見てきたという。「世界的な賞をとられて本当にうれしい。本学にとっても光栄」と喜びを語った。

 鬼頭さんは学長に就任した2015年から、理事長だった本庶さんと一緒に大学を運営した。「相手の言うことを聞き、おもんぱかりながらも筋は通す厳しい面もある人。話題も豊富で読書家。私も国際関係の本を薦められるなど、非常に視野が広い人だと感じた」

 発表から一夜明けた2日、キャンパスでは学生たちからも喜びの声が上がった。

 本庶さんの講演を1度聴いたことがあるという薬学部6年の平井勇祐さん(25)は、「とても刺激的で熱く、研究意欲が駆り立てられる内容だった。研究していく中でお金がなくて苦しくても、ひたすら新しいことを考えることに情熱を注ぐべきだ、と話していたことが印象に残っている」と話した。

 同学部6年の江田宗司さん(24)は「一夜明けて実感が湧いてきたが、県立大の薬学生としてとてもうれしい。オプジーボの開発につながる画期的な内容の研究なので、いつか絶対にノーベル賞を取ると思っていた」と笑顔。同学部2年の武田真奈さん(19)は「改めてすごい先生だったんだなと思った。県立大に関わりのあった人が受賞するのは誇らしい」と語った。

 川勝平太・静岡県知事は「県立大顧問の本庶先生が免疫学分野の発展に大きく貢献し、ノーベル賞を受賞されることを大変誇りに思います。これからも、本県のさらなる発展に力添えをいただき、免疫学分野を牽引(けんいん)されるようご期待申し上げます」とのコメントを出した。