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異論のススメ

 新潮社の月刊誌「新潮45」8月号に掲載された杉田水脈氏の、LGBTへの行政支援に異議を唱える原稿が差別的だとの批判を受け、国会でも取り上げられた。これに対し、「新潮45」は10月号で、杉田擁護の原稿を数本掲載したが、一部に不適切な表現があるとされ、ツイッター等で同誌への激しい非難が生じた。そして新潮社は突然、同誌を休刊とした。事実上の廃刊である。

 朝日新聞も、9月26日朝刊で、1面と社会面の両面を使って「新潮45」の休刊を報じている。この雑誌の休刊がそれほどの重大ニュースなのかと思うが、発端となった杉田氏の文章が「日本を不幸にする『朝日新聞』」と題する特集のひとつであった。何やら「朝日」対「新潮45」という構図である。

     ◇

 私はこの数年、「新潮45」に連載していたので、少し書きにくいのだが、個人的な立場を離れて若干の感想を記しておきたい。

 まず、この数年、いわゆる論壇がいささか異常な状態になっているように思う。論壇のすべてとはいわないが、その目立つ部分が、論点を単純化し、多くの場合、左右の批判の応酬、それも、たぶんに情緒的な攻撃にも似た状態になり、そこにSNSが加わって、ともかくも世論に働きかけるという状態になっている。そうしないと目立たないのであり、目立たなければ話題にならず、もっと端的にいえば「売れない」のだ。

 評論家であれ著述家であれ、表…

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