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 静岡県富士市平垣本町のブラジル人学校「エスコーラフジ」が2日、災害時に危険な場所や役に立つ場所を探しながら街を歩く授業を行った。公立の学校と比べて防災について学ぶ機会が少ないという同校。実際に街を歩く体験型の学習は初めてという。

 同校に通う生徒は21人。今回は11~17歳の11人が参加した。生徒の日本語レベルは様々だが、災害時に日本語が十分にできないと、被災状況や避難所、支援などの情報を得るのが難しいのが現状だ。

 生徒は2班に分かれて学校があるJR富士駅周辺を歩き、日本防災士会全国講師の清水俊雄さん(66)、常葉大客員研究員の井野盛夫さん(81)のアドバイスを受けながら、地震で倒壊の危険がありそうな建物や看板のほか、災害時に役に立つ防災倉庫や小学校などの避難所、病院などの場所を確認し、メモを取った。

 1時間ほど町を歩いた後で学校に戻り、模造紙の地図に印や説明をつけて「防災マップ」を作成。班ごとに成果を発表し、「この道は狭いから消防車が入れない」「危ない塀や看板がある」などと指摘した。

 参加した喜多村仁奈さん(17)は「普段通学路しか通らないけど、街には危ないところがたくさんあるんだと楽しく学べた」。クサカベ・マギダ・ミサエ校長は「消火器を自由に使っていい、ということさえ知らない子も多い中で、実際に街に出て勉強になった」と話した。今後日本語で「避難所」「消火栓」などの単語を復習し、定着させるという。(堀之内健史)