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 国立感染症研究所(感染研)は2日、9月23日までの1週間で新たに104人の風疹患者が報告され、今年の累計は770人になったと発表した。報告数は3週連続で100人以上で、累計患者は昨年1年間の8倍を超した。都道府県別でみると、東京239人、千葉179人、神奈川80人、埼玉54人、愛知44人の順に多い。

 こうした状況を受けて厚生労働省は2日、患者数の多い5都県に通知を出した。妊娠を希望する女性や同居する家族らに、免疫の有無を調べる抗体検査を受けるよう求める。検査で抗体がないとわかれば、ワクチン接種を促す。

 妊婦が風疹に感染すると、赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が起きる「先天性風疹症候群(CRS)」が発生する恐れがある。感染研によると2012~14年の前回大流行時、感染した妊婦から生まれたCRSの赤ちゃん45人のうち、11人が亡くなった。

 多くの自治体では、妊娠を希望する女性や妊婦の家族に検査費用を助成している。(黒田壮吉)