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 心臓の機能が衰え、息切れや呼吸困難、むくみを起こす心不全。高齢化に伴い患者数は増え、2030年代には130万人を超えると予想されている。症状はだんだんと悪くなり命を縮めるため、運動や生活習慣の改善によって悪化を防ぐことが大切だ。

運動療法で体力を維持 再入院減

 埼玉県毛呂山町の男性(62)は2010年に心筋梗塞(こうそく)を起こし、その後、重い心不全に。1年ほどで4回、入退院を繰り返した。

 15年から週1回、埼玉医科大国際医療センター(日高市)の心臓リハビリテーション科に通い、運動療法を始めた。心臓リハビリテーション指導士の資格を持つ理学療法士らの指導を受けて自転車のマシンをこぎ、自宅では散歩やかかと上げに取り組んだ。

 現在は心臓弁の働きが悪くなったため一時中断しているが、運動療法を始めて、入院の頻度や期間は減った。一人暮らしでも、家事や日常生活に不自由はないといい「体力が維持できている」と話す。

 心不全は、心臓の血液を送り出すポンプの機能が衰え、血液の流れが滞る病気。息切れやだるさ、呼吸困難、むくみが出る。心筋梗塞や高血圧、不整脈、心筋症、心臓弁の開閉がうまくいかなくなる弁膜症などが原因となる。日本循環器学会と日本心不全学会は昨年10月、「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義した。

 国内の研究では、6カ月以内に再入院する患者は27%、1年以内は35%に上る。一方、運動をして筋力をつけると不整脈は減り血管は広がって心臓の負担は減るとされる。再入院を防ぐには、運動療法が重要だ。欧米では、心不全患者の生活の質が改善し、再入院も減るとの研究結果もある。同センターの牧田茂・心臓リハビリテーション科診療部長は「心臓が悪いと安静にした方がいいと思われがちだが、じっとしていれば筋力、体力が落ちて動けなくなってしまう」と指摘する。

 運動療法にはウォーキング、自…

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