特別感薄れ、産地もさまざま エビ

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編集委員・長沢美津子
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魚河岸ものがたり:40

 「あれはうまかった」と、魚河岸のベテランたちの懐かしむエビがある。「大正エビ」だ。「頭に入っているみそがまた、いい味だった」「見かけなくなったね」と話は続く。

 料理の用途が多いエビは、築地でも専門の仲卸のある商材。魚河岸歴60年という「海老(えび)の浦井」社長の浦井重之さん(79)は、「大正エビは、昭和40年ごろまでは当たり前にありました」と話す。

 標準和名はコウライエビ。中国・渤海(ぼっかい)湾が主産地で、冬場を中心に、木のトロ箱に氷詰めされ貨車で築地に運ばれてきたという。大きいものはエビフライに、小さいものは天ぷら用に重宝された。

 浦井さんが、年間数十万本の…

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