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 一夜だけ白い大輪を咲かせる月下美人(サボテン科)。2日夜、奈良県吉野町の旅館「宮滝温泉元湯 まつや」で次々と開花した。芳香を漂わせ、あでやかさと気品で、観賞した近所の人々を魅了した。

 おかみの松本美也子さん(70)によると、約15年前から鉢植えで育て始め、冬の間も大切に手入れし、株を増やしてきた。例年は6~10月に4回開花し、ひと鉢で五つから六つの花をつける。

 ところが、今年は8月に四つの鉢で50ほどの花が咲き、9月下旬に同じぐらいの数のつぼみが膨らみだした。座敷広間に鉢を並べ、多くの人たちに観賞してもらうことにした。

 午後8時過ぎ、17のつぼみが開き始めると、約10人から「まあ、きれい」の声。直径15センチの大輪だ。松本さんは「一度にこんなに咲いてびっくり。育てたかいがありました」。(福田純也)