[PR]

 群馬県立の4病院で2017年度、入院中の転倒による骨折などの「医療事故」と、トラブルがあっても患者への影響を未然に防いだり影響が軽微だったりした「ヒヤリハット事例」の報告数が5816件だったと、県が2日発表した。報告数は前年度より995件増えたが、医療事故は16件減って20件だった。

 4病院は心臓血管センター(前橋市)、がんセンター(太田市)、精神医療センター(伊勢崎市)、小児医療センター(渋川市)。報告数には、医療行為や管理上の過失の有無を問わず、医療器具の不具合なども含んでいる。

 内容はレベルごとに0~5に分けられ、ミスや用具の不具合があっても患者に施していない「0」から、消毒や鎮痛など軽微な処置を要した「3a」を、ヒヤリハット事例と定義。手術や入院などの処置が必要だった「3b」から患者が死亡した「5」までの4段階を医療事故としている。

 昨年度の報告件数5816件のうち、ヒヤリハット事例が5796件(前年度比1011件増)。このうち患者への実害はない「1」が最も多く、2759件だった。医療事故はすべて「3b」で、患者が院内で転倒し骨折したり、リハビリ中に脱臼したりした事例があったという。

 報告の内容別では、薬の飲み忘れや量を間違うなどの「与薬」が最も多く805件。床ずれなどの「観察」が772件、薬剤の漏出など「ドレーン・チューブ類の使用・管理」が620件で続いた。

 県病院局総務課の担当者は報告件数の増加について「ミスの小さいうちに報告し原因を分析、事故を防ぐ取り組みを進めているため」と説明した。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(篠原あゆみ)