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 ボクシングが2020年東京五輪の実施競技から除外される可能性が示されている問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は3日、ブエノスアイレスで理事会を開き、国際ボクシング協会(AIBA)に事実上の最後通告を出した。同協会はガバナンス(組織統治)問題を抱えており、11月の会長選の結果次第では、12月のIOC理事会(東京)で厳しい措置をとるという。

 AIBAは2016年リオデジャネイロ五輪で審判の不正が疑われる試合があるなど、審判の選任方法や財政面の不透明さが問題視されてきた。昨年11月には、呉経国会長(台湾)が規約違反の指摘を受けて辞任している。

 IOCは昨年12月にAIBAへの分配金の支給停止を決定。今年2月に東京五輪から外す可能性に言及した。しかし、米財務省などから「麻薬売買に関わる重要人物」と指摘されているラヒモフ会長代行(ウズベキスタン)が11月にモスクワである次期会長選に立候補し、本命視されている。

 IOCのマーク・アダムズ広報部長は「協会は危機的な状況にいる」と説明。ただし、「どのような結果でも、五輪を目指す選手たちが罰せられないようにはしたい」と、選手を救済する案に含みを持たせた。(遠田寛生)