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 俳優の浅野温子さんが郷土にちなむ説話を題材に、登場人物を一人で演じ分ける「よみ語り」が4日、北海道函館市の湯倉神社であった。湯川中学校の全校生290人が鑑賞し、舞台狭しと動き回る迫真の演技に引き込まれた。

 よみ語りは浅野さんのライフワーク。朗読と一人芝居を融合した独自のスタイルで、古事記や古典、各地の民話を元に、現代的な解釈を加えて表現する。若い世代への地域文化の伝承にも取り組んでいる。

 道内では初公演で、この日の演目は「蝦夷地を愛した都のキツネ~初姫と黒狐(キツネ)ものがたり」。松前藩主に嫁いだ初姫と、姫に寄り添うキツネを描く。浅野さんは和楽器の生演奏が響く本堂前の舞台で、声色を自在に変えながら物語の世界へと生徒をいざなった。(阿部浩明)