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 カブトムシの角の生え方に重要な役割を果たす遺伝子を特定したと、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などの研究グループが発表した。昆虫の角の進化のメカニズムを知る手がかりになるという。5日付で米科学誌「プロス・ジェネティクス」に掲載された。

 カブトムシの角はオスの場合、頭部から伸びた大きなものと、背中側の小さなものがあり、さなぎになる直前の幼虫段階で現れ始める。

 基生研の新美輝幸教授(分子昆虫学)らのグループはまず、オスとメスで、遺伝子の活動量の差を調べるなどして49個の遺伝子を選び出した。さらに、49個の遺伝子それぞれについて、働きを妨げる薬を幼虫に注射した。すると、11個については角が極端に短くなったり、余分な角が生えたりするなどした成虫になったという。

 研究グループによると、11個の遺伝子はどの昆虫にも存在し、頭部や脚を作り出すことなどに関わっている。カブトムシの場合は進化の過程で角を作り出す機能を新たに得た可能性があるという。(大野晴香)