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 人工知能(AI)がエアコンを進化させている。使う人の好みの室温を把握して細かく調整できるようになった。空気の汚れを予測して空気清浄機能の運転をコントロールすることで、電気代を節約できる機種も登場した。

 ダイキン工業が11月に発売する「うるさら7」のリモコンには、「AI快適自動」ボタンが付いた。

 AIは、センサーで自動測定した温度や湿度、壁の表面温度のデータや、使う人がこれまでに温度を上げ下げしたときの情報を分析。その人が快適だと感じる温度で自動運転できるようにした。想定価格は税込み24万~43万円前後。

 4日に東京都内であった商品発表会で、船田聡・常務執行役員は「エアコンの性能を上げて、様々な用途に活用してもらえるようにしたい」と話した。

 センサーや無線通信の進化で、AIの活躍の場が増えている。高価格の商品も売れるエアコンは、AI技術を活用しやすい。「(機械としての)エアコン自体の差別化は難しく、新たな価値の提供が必要になっている」(メーカー幹部)ことも、AIを使った競争を促しているようだ。

 パナソニックが10月下旬に売り出す「エオリア」は、AIが室内の空気が汚れるタイミングを先読みする。民間気象情報会社、ウェザーニューズと提携し、花粉やPM2・5の飛散状況の提供を受ける。この情報からAIが、空気清浄機を自動で稼働させるのだ。こまめに動かしたり止めたりすれば、その分電気代の節約にもつながる。

 外出の際にエアコンをつけっぱなしにする場合と、切った時で、室温や電気代がどうなるかを予想して教えてくれる機能も付けた。希望小売価格は税別26万~43万円前後。

 三菱電機の新商品も、AI機能を前面に出す予定だ。

 今年も猛暑の影響でエアコンの販売は好調で、日本冷凍空調工業会によると、4~8月の出荷台数が、過去2番目を記録した17年度(約905万台)を約7%上回るペースだ。毎年秋はエアコンの新商品が発売される時期で、各社とも力が入っている。(神山純一)