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 国の特別天然記念物アホウドリの研究が足踏みしている。繁殖地の伊豆諸島・鳥島と沖縄県・尖閣諸島のアホウドリは異なる種と考えられているが、日本政府が上陸を禁止している尖閣諸島での調査ができないためだ。山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の研究者らは別の調査方法を手探りしている。

 アホウドリはかつて数百万羽がいたとされるが、羽毛採取のため乱獲され、絶滅危惧種となった。環境省などの推計では、現在は鳥島に5千羽以上、尖閣諸島の南小島と北小島に計300羽以上が生息。小笠原諸島では新たな繁殖地をつくる試みが続いている。

 アホウドリは、クロアシアホウドリなど20種以上いるアホウドリ科の一つの種と考えられてきた。ところが2003年、当時は東京大大学院生だった江田真毅(まさき)・北海道大学総合博物館講師らが、羽毛や北海道・礼文島の遺跡から出土した骨のDNAを調べたところ、遺伝的に大きな違いがある二つの集団に分かれていることが判明したと発表。一つの集団が尖閣諸島に生息し、鳥島には別の集団と尖閣諸島から移ってきた個体が生息しているとされた。

 その後、山階鳥類研究所の佐藤…

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