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 先月6日に発生した北海道地震で震度7を記録した厚真町。台風25号の接近を前に、集落では家屋から思い出の品を取り出す人たちの姿があった。

 生家が倒壊し、兄(60)を亡くした姉妹は、ボランティアらに手伝ってもらいながら遺品などの片付けを続けていた。「最近、兄ちゃんやふる里の夢をよく見るの。自転車で家に帰るとき、カーブを曲がると兄ちゃんが待ってくれていたこととか、かくれんぼしたこと。小さな頃の思い出。近所の人たちも、このあたりは家族みたいなつきあいでね。もうみんな、なくなっちゃった」と妹(56)は言葉を詰まらせた。

 兄が使っていたという目覚まし時計は、地震発生時刻で止まっていた。(川村直子)