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 北海道地震と大規模停電(ブラックアウト)は全国の生乳生産量の5割強を占める北海道の酪農を揺さぶった。停電で乳を搾る機械が動かせなかったり、乳業工場の停止で生乳の廃棄を余儀なくされたりした。6日で発生から1カ月。5日も震度5弱の地震が発生するなど余震も頻繁で、先行きへの不安は消えない。

 北海道東部の別海(べつかい)町は人口(約1万5千人)より乳牛(約10万頭)の方が多い酪農地帯だ。震源から約300キロ離れた地で約50頭を育てる玉置健三さん(60)にも、地震は大きな影を落とした。

 牛の乳を搾るのは午前3時と午後3時の2回。専用の機械を使い、玉置さんと妻の美枝子さん(63)、次男の卓也さん(34)が手分けして搾乳する。

 あの朝、玉置さんはいつも通り、午前3時ごろから作業を始めた。4頭目まで搾り終えた時、ゆらゆらと揺れを感じ、突然明かりが落ちた。中断して北海道電力に聞くと、「北海道全域で停電しています」。

 自家発電機はなかった。作業を再開できず、搾乳を求める牛の鳴き声が時間とともに大きくなった。「裏返ったような甲高い鳴き声。牛舎に近づくと気配を察してか、さらに声量が上がった。牛舎ごと鳴いているようだった」

 午後4時。ようやく近くの酪農…

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