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 欧州で実施されてきたサマータイム(夏時間)が、来年を最後に終わる見通しだ。夏に1時間だけ時計を早める制度は、ドイツで特に嫌われていた。それはなぜか。(ベルリン=高野弦)

 会社員のルース・アファヤさん(52)にとって3月最終週の日曜日は憂鬱(ゆううつ)な季節の始まりだ。研究施設の助手として働く。朝5時過ぎには起床する。それがこの日を境に1時間早まる。

 「睡眠不足で頭がぼうっとする日が続く。早く寝ようと思っても、なかなかリズムを変えられない」

 冬時間の間は午後10時ごろに寝て、目覚まし時計を使わずに起きる。その生活が崩れ始める。夏至に向けて日が長くなり、ドイツでは午後10時近くまで外が明るい。ますます寝るのが難しくなる。

 睡眠不足で、消化の具合も悪くなる。そんな状態が10月最終日曜日に冬時間に戻るまで続く。「もう誰か助けて、って感じです」

 野党の自由民主党(FDP)で議員の政策スタッフを務めるローラント・フィンクさんも廃止論者。やはり夏時間開始後の1週間は体がきつい。地方選挙と重なった2年前は睡眠不足がこたえた。「何か合理的な理由で、つらい思いをするなら納得できるのですが」。FDPは今年3月、欧州連合(EU)に夏時間廃止を求める動議を連邦議会に提出した。

 夏時間は、日照時間を有効に使…

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