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 4日に発表されたサッカー日本代表を9月のメンバーと比較してみると、DFで新しく入ったのは長友、吉田、酒井宏、MFは原口、柴崎、FWは大迫です。6人とも欧州のクラブに所属しています。

 森保監督が記者会見で話す言葉は、前回もそうでしたが論理的です。もちろん、感覚的であることが悪いというわけではありません。ただ監督が論理的であるか、少なくともアナリストやコーチが論理的でないと、複雑かつ多様で、システムも流動的な今のサッカーを、選手たちにうまく伝えられません。現役時代、日本代表でも広島でもボランチとしてプレーし、守備の時に味方を論理的に動かしていたところが、記者会見にも表れています。

 新しく加わった海外組の6人も、9月から段階的に代えていて、今回の選考も理解しやすいものでした。チームは4年後のW杯カタール大会をめざしているわけですが、ひとまずは来年1月開幕のアジアカップが近い目標です。今回はそれに向けて逆算した、欧州組の招集といえるでしょう。

 今回、呼ばれなかった欧州組の中でW杯ロシア大会にも出場し、年齢的にも今後代表でプレーしそうな選手には、香川と乾がいます。香川はけが、乾はベティスに移籍して間もないという事情があるでしょう。ただ、この2人の守備リテラシーの高さはW杯ロシア大会で証明済みです。この後に合流しても十分順応できますし、攻撃での2人のコンビネーションのよさは大きな武器となります。

 さらに森保監督としてはこの2人を呼ぶ前に、9月のコスタリカ戦で活躍した堂安、南野、中島の若手の2列目3人が、ワントップの大迫やボランチの柴崎、また長友、吉田、酒井宏らW杯メンバーと一緒にプレーして、どんな化学反応を示すかを確認したい、という思いがあるかもしれません。

 イングランド・ニューカッスルに移籍した武藤も呼ばれませんでしたが、クラブでのレギュラー獲得を優先させた可能性があるし、ドイツ・ニュルンベルクに移籍した久保も森保監督の頭には入っているでしょう。久保に関しても、所属クラブで試合に出ながらコンディションを上げていくことを優先した可能性が高そうです。

 一方、吉田、柴崎、原口は所属クラブで出場機会があまりありません。ただコンディションはよさそうなので、日本でまず試合勘を維持してもらい、若手にW杯での経験を伝えてもらいたいという意図もあるでしょう。

 今回戦うパナマ、ウルグアイは、ともにW杯ロシア大会に出場した実力国です。特にベスト8に進んだウルグアイは手ごわい相手で、世界トップクラスのストライカーであるスアレス、カバーニも来日する予定です。もし、この2人が一緒にプレーするなら、一つ間違えると大敗も考えられます。そうなると、アジアカップへ向けてのチーム作りに大きな影響を及ぼす可能性もあります。まずはパナマ戦で欧州組との化学反応を見つつ、ウルグアイ戦は内容と結果が伴った戦いを期待したいところです。