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 韓国南部・済州島(チェジュド)で11日に開かれる国際観艦式で、韓国側が海上自衛隊の護衛艦に対し旭日(きょくじつ)旗(自衛艦旗)を掲げないよう求めていた問題で、岩屋毅防衛相は5日、護衛艦の派遣を中止すると発表した。韓国海軍は「不参加は遺憾」としている。

 旭日旗は1954年の発足時に自衛艦旗に採用されたが、旧日本軍で使われ、韓国内には「日本軍国主義の象徴」と反発する声が根強い。防衛省によると、主催者の韓国側から8月末、参加14カ国に対し、マストに自国と韓国の国旗を掲げるよう求める通知があった。今月3日には「艦首と艦尾に旗を掲げない」との条件も追加された。

 国連海洋法条約は「軍艦」に対し、所属を示す「外部標識」の掲揚を求める。海自艦にとっては自衛艦旗の旭日旗が外部標識で、自衛隊法などは航海中、自衛艦旗を艦尾に掲げることを義務づけている。

 日本側はこれを根拠に韓国側に条件の変更を求めてきた。4日には自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が定例会見で「海上自衛官にとって自衛艦旗は誇りだ。降ろしていくことは絶対にない」とも述べた。

 不参加となり、岩屋防衛相は記者団に「極めて残念だが、今後とも日韓防衛協力の推進に努めたい」と述べた。韓国海軍も「遺憾だが、発展的関係の維持に影響を与えてはいけない。軍事交流と友好増進は続ける」としている。

 海自艦は98年と2008年に…

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